眼瞼腫瘍

眼瞼腫瘍とは

眼瞼腫瘍とは、まぶたに発生する腫瘍(しこり・できもの)のことを指します。犬や猫では比較的よく見られる腫瘍のひとつで、高齢になるほど発生しやすくなります。
多くは良性腫瘍ですが、放置すると目の表面を傷つけたり、炎症や角膜潰瘍の原因になることがあります。

どんな症状が出ますか?

以下のような症状が見られることがあります。

  • まぶたに小さなできものがある
  • 以前より大きくなってきた
  • 目をしょぼしょぼさせる
  • 目やにが増えた
  • 目をこする、気にする
  • 充血している

腫瘍が角膜にこすれると、慢性的な結膜炎や角膜炎、角膜潰瘍を引き起こすことがあります。

眼瞼腫瘍の種類

犬や猫で多く見られる眼瞼腫瘍には以下のようなものがあります。

犬で多い腫瘍

  • マイボーム腺腫(最も多い良性腫瘍)
  • 乳頭腫
  • 組織球腫
  • 扁平上皮癌(まれ)

猫で多い腫瘍

  • 扁平上皮癌
  • 線維肉腫
  • 肥満細胞腫 など

※見た目だけで良性・悪性を判断することはできません。

検査・診断

腫瘍の状態に応じて、以下の検査を行います。

  • 視診・触診
  • 眼科検査(スリットランプ検査など)
  • 細胞診検査
  • 病理組織検査

正確な診断には、切除後の病理検査が最も重要です。

治療について

基本的な治療は外科的切除です。
眼瞼はとても繊細な部位のため、機能と見た目を考慮した眼瞼形成手術を行います。
腫瘍が小さいうちに切除することで、

  • 手術範囲が小さくなる
  • 再発リスクが低くなる
  • 角膜障害を防げる

といったメリットがあります。

手術前

(手術前)

手術中

(手術中)

手術後

(手術後)

早期発見・早期治療が大切です

「小さいから大丈夫」と思って放置していると、いつの間にか大きくなり、目のトラブルの原因になることがあります。
まぶたにできものを見つけたら、早めの受診をおすすめします。

よくあるご質問(Q&A)

良性なら放置しても大丈夫ですか?

良性であっても大きくなると角膜を傷つける原因になります。早期切除が理想です。

手術は日帰りですか?

多くの場合、日帰りまたは短期入院で対応可能です。

高齢でも手術できますか?

術前検査で全身状態を評価したうえで、安全に配慮した麻酔管理を行います。

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